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Boat Withの検証結果や推奨利用方法は運営責任者である五十嵐 秀が監督しています。これまでの実績をもとに、数ある悪徳サイトの知識もしっかりと把握しており、どのサイトが信頼に値するのか細かく検証します。
Boat Withの五十嵐 秀です。
今回は競艇のフライングについてご紹介します。
水上の格闘技と言われる競艇。
激しくぶつかり合うことが多々あるため、様々なルールが設けられています。
今回は、そんな競艇のルールである「フライング」について解説。
選手への罰則・ペナルティ・処分、競艇ファンへの影響まで詳しくご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
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目次
競艇のスタートは、フライングスタートという特殊なスタート方式が設けられています。
フライングスタート方式とは、スタートラインの前から助走を始め、定められている時間内でスタートラインを通過するというものです。
定められている時間内でスタートでラインを通過できなかった場合は失敗となり、選手は失格となります。
競艇のフライングスタートで定められている時間は以下の通り。
@リスト
つまり、大時計台が0秒になるよりも前にスタートラインを通過した場合フライングとなるということです。
コンマ1秒でも早く通過してはいけないため、ベテラン選手でもフライングとなることは少なくありません。
競艇のフライングに関するルールはかなり厳しいので、失格となってしまう選手がいても仕方ないと言えます。
ただ、フライングを起こしてしまうと舟券を購入していたファンにも影響を与えてしまいます。
それは以下の2つ。
それぞれ詳しくご紹介します。
フライングを起こした選手は失格となるのが基本。
その選手が走り続けて舟券に絡んだとしても無効です。
そのため、フライングをしてしまった選手が含まれる舟券については「全額返還」と定められています。
ただ、舟券が手元にないと返還されません。
インターネットでの購入の際は問題ありませんが、競艇場内で舟券を購入した方は、捨てずにとっておきましょう。
舟券購入時間が締め切られた直後、オッズが確定し基本的にそのオッズから動くことはありません。
しかし、フライングが起きてしまった場合は確定オッズが変動します。
なぜなら、舟券の払戻は競艇ファンが購入した舟券の売上の75%が捻出されるというのは変わらずに、返還分の金額が補填されることはないからです。
例えば、全体の購入額が100万円であり、返還金額が50万円だった場合。
元々の払戻される金額は75万円ですが、50万円返還したことにより37.5万円のみ払戻金として扱われます。
つまり、フライングが起きてしまった場合、本来受け取れたはずの配当よりも少ない配当となるということです。
自身が購入した選手がフライングを起こした場合は返還されるので問題ありませんが、購入した選手以外がフライングを起こした場合は、オッズは全体的に下がるということを覚えておきましょう。
当然ながら、フライングが起きたレースにおいて影響を受けるのは競艇ファンだけではありません。
フライングを起こしてしまった選手には、罰則や罰金・ペナルティが課せられます。
基本的なのは以下の4点です。
それぞれ詳しくご紹介します。
失格となった原因が、フライングであった場合「スタート事故」となります。
そのため、フライングを起こした選手には「事故点」が加算されるのが基本です。
加算される事故点は優勝戦以外で20点。
優勝戦では30点です。
事故点が多くなると、階級が下がる恐れがある他、最悪の場合引退勧告の対象となります。
あまり知られていませんが、フライングを起こした選手に対しては罰金が課せられます。
回数 | 罰金額 |
---|---|
1回 | 6万円 |
2回 | 10万円 |
3回 | 10万円 |
2回目以降は、碧南訓練所までの交通費を含む10万円一律と定められているので、距離に関係なく10万円が合計の納付額となります。
一律と定められている理由は、住む場所によってペナルティが増減しないためです。
フライングを起こしてしまった選手は、フライング休みという罰則が課せられます。
フライング休みは、一定期間レースに参加できなくなるというものです。
回数によって休み期間は異なり、最低30日〜最大180日となります。
回数 | 斡旋停止期間 |
---|---|
1回目 | 30日間 |
2回目 | 60日間 |
3回目 | 90日間 |
4回目 | 180日間 |
フライング休みが適用されるのは、フライングを起こしてしまったレースの直後からではなく、参加が決まっているレースを終えてからです。
とはいえ事実上の斡旋停止処分となるため、選手にとってはかなりの痛手でしょう。
危険なフライング・何度もフライングを起こした選手に関しては、訓練場行きという罰則があります。
訓練場では、2〜3日間訓練を受ける決まりとなっており、宿泊費などは実費で払わなければなりません。
また、訓練場での訓練はかなり厳しいものらしく、斡旋停止の方がまだマシと考える選手もいるそうです。
フライングをしてしまった選手には厳しい罰則・ペナルティが課せられ、回数を重ねる毎にその罰則はより重くなります。
その罰則を回数別に分けると以下の通り。
それぞれ詳しくご紹介します。
1回目のフライングでは、フライング休み期間が30日間。
加えて、該当する節の賞典レースである優勝戦やドリーム戦に出場できなくなります。
優勝戦やドリーム戦は、レースの中で賞金がとても高いレース。
そのレースに出場できなくなると、競艇の選手は稼ぐことが難しくなるのでかなりの痛手です。
同じ節で2回目のスタート事故を起こしてしまった場合(1回目から90日以内)、翌日以降のレース出走が決まっていたとしても出場することはできなくなります。
フライング休み期間は60日間が追加されるので、合計90日間です。
フライング休み期間(斡旋停止期間)は稼ぐことができないので、選手としては死活問題でしょう。
同じ節のフライングが3回目になると、事故点及び事故率が上がります。
事故点・事故率が上昇してしまうと得点率が減点。
それにより、降格の可能性が出てきます。
仮に事故率が0.70を超えてしまった場合は、得点率がどれだけ高くても強制的に降格の対象です。
また、フライング休み期間が90日追加されてしまうので、合計で180日間斡旋停止となります。
4回目のフライングとなった場合は、180日間のフライング休みが追加されます。
3回目のフライングで合計180日間のフライング休みとなるため、4回目は合計360日が休み期間です。
それに加えて下されるのが引退勧告。
強制引退とはなりませんが、フライングを4回もしてしまう選手を主催者が呼ぶとは思えません。
引退に追い込まれてしまうのは避けられないでしょう。
フライング休み期間や罰金・降格や引退など、競艇のフライングに対する罰則はかなり厳しいものです。
しかし、上記で記載したものは一般戦の罰則。
G1・G2・SGレースでは、さらに厳しくなります。
フライングしたレース | SGに出場できない期間 | G1・G2に出場できない期間 |
---|---|---|
SGの優勝戦 | 1年間 | 6ヶ月間 |
SGの準優勝戦 | 6ヶ月間 | 3ヶ月間 |
G1・G2の優勝戦 | なし | 6ヶ月間 |
G1・G2の準優勝戦 | なし | 3ヶ月間 |
※2023年4月施行
選出除外という罰則は、出場が決まっていたレースも該当するため出場取り消し。
重賞レースは一般レースと比べて得られるものが大きいので、そのレースに出場できなくなると、選手のモチベーションにも影響してくるでしょう。
競艇では、フライングを行うとペナルティが課されます。
そのペナルティは、5月1日から10月31日までと11月1日から4月30日までの級別判定期間中に統計。
つまり、競艇選手にとってフライング回数がリセットされるのは、5月1日と11月1日の2回です。
ただし、重要なポイントがあります。
それは、課されたペナルティは必ず消化する必要があるということです。
前期でフライングによるペナルティを受けても、それを後期に持ち越してフライングを犯した場合は休み期間に上乗せされます。
この前期から持ち越したフライング休みを「隠れフライング」と呼び、判定期間が切り替わったとしてもスタートを慎重にならざるを得ません。
つまり、フライングは競艇選手にとって慎重に行動することが求められる重要な要素となっています。
競艇のフライングのリセット期間は、選手たちにとって新たなスタートを意味しますが、持ち越しのペナルティには気を付けなければなりません。
これまで紹介した競艇のフライングですが、悪天候や整備トラブルなどの場合は選手の責任とは言い難いのが事実です。
しかし、競艇のフライングが選手責任外となることはありません。
仮にスタート直後に突風が吹いて思ったよりもスピードが出てしまったとしても、それは風を読めなかった選手の責任となるからです。
艇のトラブルという可能性については「エンストでスタートできなかった」ということはありますが、これは「出遅れ」に該当します。
「整備トラブルでスピードが出過ぎてフライング」となることはないのです。
大時計台が故障・誤作動を起こしたということもあるかもしれませんが、それに関してはレース不成立となります。
競艇は、水面や天候の状況がレースに影響します。
また、かなり厳しいルールが設けられているので、フライングをしてしまう選手は後をたちません。
ここでは、競艇のフライングの中でもかなり話題となったものを2つご紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1つ目にご紹介するのは、2021年3月2日に開催されたG1浜名湖賞で起きたフライング。
まずは動画をご覧ください。
本レースにおける天候は、風速8mというかなりの悪天候。
中止になってもおかしくない状況下で、レースがスタートとなりました。
そんな本レースにおける懸念は的中。
まさかの出走メンバー全員がフライングをしてしまうという事態に陥りました。
また、本レースでのフライングでは「非常識なフライング」に4艇が該当。
前代未聞の結果に、競艇ファンや選手からは「主催者側への責任」を問う声もありました。
続いてご紹介するのは、2019年8月31日に大村競艇で開催されたSG「ボートレースメモリアル」の準決勝戦で起きたフライングです。
本レースにおける出走メンバーは以下の通り。
競艇界トップレーサーが集った本レース。
皆卓越した技術を有している選手なので、フライングが起こるなんて考えた方は少なくなかったでしょう。
しかし、1号艇の峰竜太選手・3号艇の篠崎仁志選手、4号艇の吉田拡郎選手の計3名がフライング。
人気を集めていた選手がこぞってフライングしてしまいました。
返還金額は5億1823万9800円。
本レースにおける舟券売上は5億2000万円だったので、99.5%が返還となる最悪のフライング事件となりました。
競艇でフライングには、毎月多くの選手が該当します。
その選手を全て個人で把握するのはかなり時間が必要となるでしょう。
そこで、最後にフライングを起こした選手を一覧で見る方法についてご紹介します。
それは、艇国データバンクを見ること。
競艇のフライングにおける選手・レースの詳細・フライング秒数・本数などが細かく記されています。
1997年から現在まで、すべてのフライングの詳細を一覧で見ることが可能です。
月毎に分けて見ることができるので、競艇のフライングデータを見たい方は、ぜひ利用してみてください。
今回は、競艇のフライングについてご紹介してきました。
いかがだったでしょうか。
まとめると以下の通りです。
競艇のフライングは、競艇選手にとっても競艇ファンにとっても影響のあるもの。
レースが通常通り行われることが1番ですが、フライングは予想できるものではありません。
ですが、どういった影響があるのかを知っておけば、ある程度対策はできると思うので押さえておきましょう。