競艇は情報戦であり、柔軟な思考を基に予想を組み立てなければ的中することは難しいです。
では、一体どのようにして予想をしていけば良いのか。
今回はそんな疑問を解決すべく「競艇予想の仕方」について徹底解説していきます!
かなりボリュームのある内容となっているため、4つのステップのうち気になる部分だけでも良いので、是非参考にしてみてください。
目次
競艇予想の仕方①出走表から各種情報を収集する
競艇予想において、最も重要となるのが出走表です。
その見方を理解しておかなければ、いつまで経っても合理的な競艇予想をすることはできません。
では、具体的に出走表にはどのようなことが書かれているのか。
ここでは出走表の見方とそれぞれが予想にどう活かせるのかを解説していきます。
枠番
枠番とはレースごとに割り振られた艇番のことを指します。
基本的には若い番号からインコースを走るので、イン有利の定石がある競艇予想において枠番は把握必須な情報です。
枠番ごとにインコースから進入することを枠なり進入と言いますが、時折進入の際に外枠の選手がインコースを取って枠なりにならない場合もあります。
この場合は「インコースが勝ちやすい=若い番号が勝ちやすい」の競艇予想の基本の型が崩れるので、展示を見て前づけが起きないか注視しましょう!
階級
競艇選手にはB2<B1<A2<A1といった順で階級が別れています。
この階級は一定期間の選手成績に基づいて割り振られるため、選手の実力が最も簡単に分かる1つの指標といえます。
競艇がいくらインコース有利とはいえ、1コースにB2選手・2コースにA1選手が配置されていた場合、勝つのは2コースのA1選手であると見て良い程です。
そのため、出走表を見る際は必ず目を通しておきましょう!
所属支部・年齢・体重
競艇場は全国に24会場あり、コースレイアウトがそれぞれ異なるため、開催会場と所属支部を照らし合わせるのは非常に重要です。
仮に開催会場と所属支部が同じ地元選手が出走する場合、普段からその会場で練習していることから、会場独自のクセを熟知している可能性があります。
地の利を活かした走りで好走する可能性があるため、所属支部は合理的な競艇予想をするのであれば押さえて置くべき要素と言えるでしょう。
競艇選手は選手生命が長いため、年齢は競艇予想ではそこまで気にする必要はありません。
「他の要素がほとんど同じでどちらを選べばいいかわからないから、若い選手を選んでおこう」といった温度感で参考にするのが良いでしょう。
体重に関しては勝負する会場が浮力の高い海水・汽水である場合は注意が必要です。
特に外枠の選手が体重が軽い場合、インコースの選手が作り出した波や第一ターン後にコース端から跳ね返ってきた波によって船が跳ねる恐れがあります。
こうなってしまえば、どれだけ良いモーターを全力で積んでいても水面と接している時間が少ないため、性能を十分に発揮することは出来ません。
競艇予想をする際は体重の軽い選手が外枠にいないかを必ず確認するようにしましょう!
F数・L数・平均ST
競艇は第1ターンマークでほとんど着順が決まるため、そこに向けてのスタートはレースの命運を左右します。
そんなスタートについてのデータとなるのがF数・L数・平均STです。
指標 | 表すもの |
---|---|
F数 | 6ヶ月間におけるフライング(F)の数 |
L数 | 6ヶ月間における出遅れ(L)の数 |
平均ST (平均スタートタイム) | スタート開始のタイミングと平均してどの程度の誤差があるか |
フライング(F)や出遅れ(L)をした場合、選手は基本的に一定期間の出場停止処分を受けることになります。
この停止期間は回数が増すごとに長くなるため、F・L数がある選手は0回の選手と比較してスタートを慎重に行う可能性があるでしょう。
平均STは短ければ短いほどスタートが上手い選手ということなり、具体的には0.17以内であればかなり優秀と言えます。
したがって、スタートが上手い選手を軸に予想したい場合は、F・L数と平均STに注目するようにしてください!
全国勝率・2連対率・3連対率
全国勝率はその名の通り、全国の会場での全ての出走において、どの程度の成績を収めたかを表しています。
選手の調子の良さを図る際に指標として有効となるでしょう。
ただ、勝率に関しては10点満点で過去6ヶ月間の成績を数値化した指標です。
ボートレースの全着順には着順点(1着=10点、2着=8点、3着=6点、4着=4点、5着=2点、6着=1点)が付与されている。勝率とはその着順点の総和を出走数で割った数値となる。出典:BOATRACE公式
これはレースのレベル関係なしに、この点数が割り振られます。
そのため、同じ勝率であってもA1選手の勝率5.0とB2選手の勝率5.0では表すものが若干異なるのです。
勝率を予想の参考にする際は、選手の階級とともに見ることを忘れないようにしましょう!
2・3連対率は過去6ヶ月間でどの程度の割合で2・3着に入ったかを表す値です。
そのため軸の選手が決まった後に相手選手を選出する際は必ず確認するようにしてください。
当地勝率・2連対率・3連対率
当地成績は過去6ヶ月その会場でどの程度の成績を収めたかを表す指標です。
前述したように競艇場は会場によって特徴が異なり、選手の走りと相性が良い悪いがあるのでチェック必須といえます。
ただ、過去6ヶ月の間にほとんど出走がないケースがあるので注意が必要です。
上記の画像は当地成績に0.00ですが、これは単に成績が悪いわけではありません。
過去6ヶ月間で1度も該当会場での出走がないということなので、注意が必要と言えるでしょう。
モーター情報
競艇選手が乗るボートはモーターによって動きます。
このモーターには個体差があるため、モーター性能が成績に直接的に影響及ぼすのは確実です。
モータ情報で最も見るべきは2連対率であり、割合が40%を超えると「エースモーター」と呼ばれる優良モーターとなります。
性能差が大きく開いていた場合、イン有利の定石が崩れることは容易に考えられるので、必ずチェックするようにしましょう!

同開催における成績
出走表の右半分を占める同開催における成績は必ず押さえておかなくてはなりません。
同じモーター・同じボートを使った成績であるため、最も信用度の高い結果と言えるでしょう。
基本的に表記は上から順にレース番号と枠番(背景色)→進入コース→STタイミング(タイミングからコンマ何秒ズレているか)→成績(着順)が記載されています。
予想に取り入れる際は、最低限自分が勝負するレースの枠番と同じ枠番での出走での成績がどうであったかは確認しておくと良いでしょう。
また、開催途中から成績が急に良くなっている場合は、モーター整備が上手くいっていることなどが考えられます。
そのため、開催期間を通して各選手がどのように成績が変化していっているのかは必ず確認するようにしてください。
競艇予想の仕方②競艇場の特徴とレース傾向を把握する
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競艇場はそれぞれ特徴が異なるため、その詳細と特徴から現れるレース傾向は必ず確認しておく必要があります。
わかりやすいところで言うと水質は競艇予想において、必ず押さえて置かなければならない特徴です。
各水質とそれぞれがレースに及ぼす影響・各会場の水質を以下にまとめたので、参考までにご覧ください。
水質 | レースに及ぼす影響 |
---|---|
淡水 | ・浮力が小さく艇がはねやすい ・水面が固く波に寄る艇のグラつきがある |
汽水 | ・海水割合にもよるが水面状況は安定している |
海水 | ・浮力が大きく艇がはねづらい ・干潮時と満潮時があるため水面状況が変化しやすい |
競艇場名 | 水質 |
---|---|
桐生 | 淡水 |
戸田 | 淡水 |
江戸川 | 汽水 |
平和島 | 海水 |
多摩川 | 淡水 |
浜名湖 | 汽水 |
蒲郡 | 汽水 |
常滑 | 海水 |
津 | 汽水 |
三国 | 淡水 |
びわこ | 淡水 |
住之江 | 淡水 |
尼崎 | 淡水 |
鳴門 | 海水 |
丸亀 | 海水 |
児島 | 海水 |
宮島 | 海水 |
徳山 | 海水 |
下関 | 海水 |
若松 | 海水 |
芦屋 | 淡水 |
福岡 | 汽水 |
唐津 | 淡水 |
大村 | 海水 |
これらを押さえておくだけでも勝率はグッと上げることができるでしょう。
水質の他にも特徴を詳しく知りたいという方は、各会場ごとの特徴を詳しくまとめているので合わせてご覧ください!
競艇予想の仕方③展示を見て直前情報を得る
展示とは、レース直前に各レーサーがボートやモーターの調子を観客に見てもらうためのもの。
コース取りやスタートの練習を行い、全速でレースコースを2周するのです。
この展示タイムは、ボートレース公式が公開している「展示」と、各競艇場が公開している「オリジナル展示」に分類化。
それぞれの見方について、以下で詳しく解説していきます。
展示の見方
ボートレース公式が公開している展示とは、周回展示の2周目のバックストレッチ側の直線で計測される数値。
選手やボート・モーターの直前情報を見ることができるのです。
そんな展示について、チェックするべきポイントが4つあるので、ご紹介していきます。
- 選手の調子と戦略
- 直前の天候
- チルトの値
- パーツ交換の有無
それでは、ご覧ください!
選手の調子と戦略
競艇予想において、展示航走は選手のパフォーマンスを理解するための鍵となります。
選手の操作技術、ボートの挙動などチェックすることができ、ここで動きが悪い選手がいたら信頼度を落としましょう。
また、進入隊形も重要な要素。
競艇は、枠番に関わらずスタートコースは早いもの勝ちになっています。
つまり、6号艇が1コースからスタートすることもあり得るのです。
この展示でのコース取りがレース本番でのコース取りになることが多いので、選手の調子と合わせて確認しておきましょう。
直前の天候
競艇は、風の影響を大きく受ける競技。
天候が悪く風が強い日は波も大きく荒れるため、展示タイムも悪くなりやすいのです。
そのため、タイムが悪かった選手の数字をそのまま捉えてしまうと、的外れな予想をしてしまう可能性もあります。
それを防ぐためにも、他の艇の展示タイムをと比較して予想に活かしていきましょう。
チルトの値
チルトとは、艇にモーターを取り付ける角度のこと。
選手は競艇場ごとに決められた角度で、自分の艇のチルトを調整することができます。
このチルトは、下げると出足が良くなり上げると伸び足がよくなるのです。
基本的には‐0.5度〜0.0度で調整してくる選手が多く、0.5度以上にする選手はほとんどいません。
仮に、0.5度以上で調整してくる選手がいた場合はまくりを狙っていると捉えましょう。
パーツ交換の有無
選手がモーターのパーツ交換をした場合は、直前情報の欄に公開されます。
パーツ交換を行ったら性能が良くなりそうですが、必ずしもそうとは限りません。
パーツ交換を行ったことにより、逆に性能が下がり本来の力が発揮できない可能性があります。
そのため、パーツ交換を行っている艇がいた場合は、展示タイムを合わせてチェックしましょう。
そこで、展示タイムが悪くなっていた場合は部品交換は失敗したと捉え信頼度を落としてください。
オリジナル展示の見方
オリジナル展示とは、各競艇場が独自に公開しているタイムのこと。
レーザーを使用している競艇場が増えてきており、展示タイムよりも細かいデータを取ることが可能となりました。
このオリジナル展示では、以下4つのタイムが公表されています。
- 展示タイム
- 直線タイム
- まわり足
- 一周
これらを見れば、さらに細かくモーターの性能を分析することが可能です。
「選手のモーターは出足が良いのか」「伸びは良いのか」「まわり足は良いのか」などなど。
気になる情報を網羅することができるので、参考にしてみてください!
競艇予想の仕方④軸→相手の順に選手を選出
①〜③までの情報収集が全て完了したら、ついに買い目を組んできいます。
競艇予想は基本的に軸→相手の順に選手を選出するのがベターです。
例として、以下出走表をご覧ください。
本レースは下関競艇で行われる全員A1の実力派揃いのレース。
モーター性能に大差はなく、1号艇の選手は前日に同じ1号艇での出走で1着をとっていることがわかります。
したがって、軸の選出はインコース有利の定石に従って1号艇にするのが良いでしょう。
相手選手に関しては平均STが最も早い2号艇・モーターボートともに3連対率が高い3号艇・当地成績で3連対率が90%を超える5号艇を選出しました。
このように、ここまで紹介してきた方法で収集した情報を基に総合的に軸→相手の順で判断していきます。
買い目の広さに関しては予想の自信度によって決めると良いでしょう。
ただ、広げすぎるとトリガミになる恐れもあるため、オッズを参考にリスクヘッジを図るようにしてください。
競艇予想の仕方まとめ
今回は競艇予想の仕方についてご紹介してきました。
まとめると以下の通りです。
- ①「出走表から各種情報を収集する」
- ②「競艇場の特徴とレース傾向を把握する」
- ③「展示を見て直前情報を得る」
- ④「軸→相手の順に選手を選出」
今回ご紹介してきた予想の仕方は基礎中の基礎。
Boat Withでは今回ご紹介した予想の仕方の他にも、様々な予想に役立つ情報を配信しています。
そのため、ぜひ合わせて参考にしていただき競艇予想の参考にしてください!